「ボランティアが自分を広げてくれた。」

Youth×イマ、ココプロジェクト19期参加者の重森美咲さんは今回、はじめてボランティアに参加。明確な目的や理由はなく、ただ、「問題に対して何か取り組みたい。」ただそれだけだった。現地で見た景色、行った活動、現地の方々との会話...すべてが彼女に影響を与えることになる。そして現在、彼女は自分のボランティアの経験、東北の良さなど、さまざまなものを伝える”ある取り組み”に向かって日々勤しんでいるという。果たして彼女は東北で何を感じ、何を学んだのか。そんな彼女のはじめてのボランティアストーリーがここに。 2014.03.30

プロフィール

Youth×イマ、ココプロジェクト19期|重森美咲

重森 美咲さん 駒澤大学2年生 Youth×イマ、ココプロジェクト19期 参加

明確な将来の夢なんてないけど、問題に対して何か取り組みたい。

                              

――ボランティアに参加したきっかけって?

 

将来何やろうとか考えるじゃないですか。でも、これっていうものがまだなくて。どんどん行動していったら何か答えでるかなと思ってたけど、明確なものはなかったかな。その辺り、詳しくさせたいなと思っていた。
それで、まだ考えてる最中だけど、社会問題とか環境問題に興味があったのと、あと、「なんで仕事するんだろう。」って考えることがあって。私は企業の場合で考えたのだけど、「大きな企業っていう組織で、問題を解決する取り組みをするのが世の中なのかな?」って自分で勝手に思って。じゃあ「社会問題って何だろう?」って思って、とりあえず新聞とかを読んでみたけど、それだけじゃあっさりしてるというか、全然深くないなと思って。とりあえず行動してみたかったし、同時に、震災の事にフォーカスすることができたらなと。

 

それでちょうどTwitterで、Youthのボランティアプログラム募集のツイ―トを見つけたから、「ああ、行ってみよう!」と思ったのがきっかけ。
ボランティアというよりは、「問題に対して何か取り組みたい。」と思っていて、それがたまたまボランティアだった。「ボランティアというかたちで関われたらな。」と思ってたんだ。

 

――なんで「イマ、ココプロジェクト」に申し込んだのかな?

 

条件が良かった。交通費も出るし、1週間も行けるし、ちょうどいい時に募集していたし。

 

「社会問題に対して何かしたい」って思うけど、今回のボランティア1回だけで劇的に何かわかる、変わるとは思ってなかったから、感じるだけでも収穫だよなと思ったし。
あと、わたし、魚とか海鮮ものが好きで(笑)だから、今回参加することで、大好きなものの生産過程が見れるんだ!と思って!すごくわくわくしてた!

 

imakoko jizeken

事前研修時の1枚。スローガンは「心をオープンに!」。

 

ボランティアの流れ、絶やさないで。

――今回、1週間ボランティアに参加してどうだった?

 

なんかね、すごい面白かったんだ。地元の人目線で過ごせたのが本当に良かったの。

 

そもそも今自分がいる所じゃない地域で過ごすっていうのはもともとすごくやりたいことで。1週間とか1ヶ月とかでその地域にプチ定住?みたいな。そういうことにすごく興味があって。他の日常を、その地域での日常を過ごしたいみたいな感じかな。旅行じゃなくて、そこに混ざっちゃうみたいのが憧れで。今回1週間も滞在して、普段の漁師さんの”日常”にぽこんとお邪魔させてもらえた。震災後、一回も被災地に行ったことがなくて、特にそれについて重たく考えてたこともなかったけど、でもこれじゃまずいよなとも思ってたから、行けるなら行きたいってずっと思ってた。

 

実際行ってみて、がれきとかはなかったけど、草とかがばーってなってた。その風景、すごく寂しかったし、家も、生き残ってる家もあるけど、それだけぽつんとあるのも寂しかった。だから「復興作業ってどこまでいったら復興なのかな?」とも思ったし。

ピースボードの人が言ってたけど、もともと被災地の方って人が少ないとか、若者が出て行っちゃうとか、いろいろ問題があるらしくて。そこに震災がたまたま重なって、そもそもあったそれらの問題が浮き彫りになってしまったんだって。

だんだん復興はしていくけど、だからといって、ボランティアする人たちが行かなくなるのは、可能性を潰しちゃうというか。今回行ってみて、良い人がいっぱいいたし、魅力を感じたから、ボランティアの流動は続いてほしいな。「震災?もう助けることないでしょ。」じゃなくて、続けてほしいな。若者がそこにいくのにはすごく意味がある。

 

――具体的にどの場面で意味があるって感じたのかな?

 

結構ね、工事している方とかもいるし、漁業のお手伝いとかも、私たちプロじゃないし、足手まといなところも逆にあるだろうなっていうのは思ってて。でも一緒にご飯食べてる時とかに、「こうやって話している時間がすごく楽しいんだ。」って言ってくれた。その時に、なんかね、力になれてるなって思ったんだ。漁師さんたちも、「また来てね。」、「友達連れてきてね。」って言ってくれたし。その言葉で、「必要とされているな。」って感じたの。

 

――現地で具体的にどんな活動をしたの?

かきはさみとかわかります?あれ、一連の流れとかやらせてもらえて!「ああ、こういうふうにつくるんだ~」とかいろいろ知れた。かきぬきもやらせてもらえたし!

いろいろと”気付き”があったしね。もしみんながこういう生産過程とか知ったら変わる気がする。ご飯残さないとかね。ご飯食べるの面倒くさいとか言う人とかいるけど、もうそんなのありえない(笑)

あと、人少ないと思うよね?第一次産業って。だからわたし、「もっと人がいっぱいほしいのかな?」って思ってたの。でも、お世話になったところに、もともとサラリーマンの人で、魚売る側だったけど、獲る側になりたい言ってた人がいたんだけど、漁師間の上下関係とかでなかなか簡単には入れないみたいで。人足りないのかと思ってたら、意外と漁師になるの大変みたいな。びっくりした!

 

imakoko kaki

漁業のお手伝い。大量のホタテの貝殻。

 

ボランティアが見せてくれた”新たな方向性”。

――実際ボランティアに行ってみて、自分が将来どういう風に働きたいとか、社会問題に関わりたいとか、これからのことについて何かきっかけとか得られた?

ピースボートの方から聞いた話によると、震災後に孤独死しちゃう人とか、たとえば仮設住宅についてのお話で、仮設住宅って入るの抽選だから、前いたコミュニティから抜けることになるんだって。そのときに、特にお年寄りとか新しい環境に全然なじめなくて孤独死しちゃう問題があるらしくて。そういう人たちの家に新聞配達して、話して元気になってもらうっていう活動をピースボードとかはしてるんだって!こういう社会問題に対して実際に行動している人がいるんだなって知れたから、なんか企業以外にも、そういう活動するような道もあるんだなって思った。

 

ボランティアは現地の人たちの希望。

――今回ボランティアに参加して、自分自身に何か変化はあった?

これからもどんどんいろいろなものに飛び込んで、体験していきたいなって感じだから、まだ今回で自分の将来に直結する何か、これでこうだっていうのはまだないかな。でも参加して、ボランティアについてのイメージが変わったというか。

 

――それはもともとボランティアに対して具体的にどんなイメージを持っていたということなのかな?

偽善的というか。否定もしないけど、斜めから見る部分もあって。でも今回参加してあるお話を聞いたんだ。周りの家は全部壊れてたけど、私が今回お世話になった漁師さんの家は残ってて。でも泥とか入っちゃって、めちゃくちゃになったときに、その当時のボランティアの人が、「泥かきをしましょう。」って言ってくれて、そのときはその漁師さんは、「こんな家無理だからいいよ。」って言ってたけど、その当時のボランティアの人たちは率先して泥かきやってくれたらしくて。そしたら床が見えてきて、これならきれいになるかもしれないって思ってその漁師さんも一緒にやり始めたらしくて。結果、今その家はちゃんと”家”になってるんだって。

こんなかんじで、ボランティアの人たちが率先してやってくれることで、被害にあった人たちも率先してやろうって思える。希望をもらえるっていうか。ボランティアの人たちがいることで、被害にあった人たちが前を向けるっていうのがわかって。そういう存在って必要だし、これからも居続けてほしいと思う。震災当時、すぐ現地に向かって活動したボランティアの人たちのこと、すごいと思ったし、こういう話を、わたしは今回ボランティアに参加して知ったわけだから、だからこそいろんな人が行くべきだと思う。絶対意味がある。みんな優しいし。なんであんな優しいんだろう。東京に人が集まりすぎちゃって、この先大丈夫なの?って不安になる。

 

伝えたいものがあるんだ。

――ボランティアの経験をこれから先どう生かしたい?

友達とかに話して今回の経験とかを伝えるとかも一つの手だし。あと、ちょうど今、大学のゼミで、学食を使って石巻の海鮮物とかを仕入れて、物産展やろうってなってて。美味しいもの食べる、売るだけじゃなくて、この企画で自分の伝えることを伝えたい。頑張りたいと思ってます。新入生も来るし。今回参加したボランティアの写真とかも貼らせてもらいたいし、石巻のことも伝えたい。あと、Youthみたいな団体のことも知らない人多いからその人たちに知らせることができたらいいな。みんなに行きたいって思ってもらいたいな。

 

自分が広がるもの、みんながスタート地点に。

――最後に、美咲さんにとってボランティアとは?

私のイメージだと、”困ってるから助けてあげよう”っていうイメージだったけど、そうじゃなくて双方向的で、自分も助けてもらうし、気付きとかもあるし、なんだろう、ボランティアってなんだろう。自分もなにかするし、受け取らせてもらえるし。自分が広がるものというか。発見があるというか。みんなやってほしいことですね。気づくものとか行ってから変わる行動とかって人それぞれだし、だからこそみんなスタート地点に立ってほしい。

 

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