イマココ136期:中島楓 (1)

遠い存在だったボランティアのイメージがガラリと変わり、身近に感じるようになりました。

7日間の漁業支援ボランティアに参加された、中島楓さん。ボランティア初参加の彼女が宮城県石巻市狐崎浜で感じたことに迫ります。 2016.08.13

プロフィール

イマ、ココ プロジェクト。136期| 中島楓

星薬科大学薬学部薬学科3年の中島楓さん。”漁師と1週間のホームステイ”で、現地の方と交流を深めることができ、共同生活を送る中で地元の人達の生活をもっと身近に感じてみたいと思い、初めて友達と参加を決意。

■参加プログラム情報

・参加プログラム名、期:イマ、ココ プロジェクト。136期
・参加日程:8/4-8/10
・活動場所:宮城県石巻市狐崎浜
・プログラムの活動内容
 ・牡蠣の養殖のための種子挟み
 ・網にかかった蟹・魚をとる作業

■ライター情報
・名前:中島楓
・所属:星薬科大学・3年
・ライターの写真:

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■本文:

私は、ホームページでイマ、ココプロジェクト。を知り、今回初めてボランティアに参加しました。これまでボランティアの参加を考えたことは何度もありましたが、その度にハードルの高さを感じてしまい、なかなか参加に踏み切ることができませんでした。しかしながら、今回は“漁師の方のお家で一週間のホームステイ”という形で、現地の方と交流を深めることができると知り、被災地に住む方々と同じ屋根の下で共同生活を送る中で地元の人達の生活をもっと身近に感じてみたいと思い、初めて友達と参加することに決めました。

私達が泊まらせていただいたお宅は、狐崎浜という、石巻からは少し離れた浜にあるお家でした。震災では、この浜にも津波が押し寄せ、幸い住宅は大きな被害を受けなかったものの、真下まで水位が上がり浜の周辺では複数の家が崩壊するなど、多くの被害が起きた地域でした。普段は主に牡蠣の養殖をやっていて、今回は、朝の7:00から15:00まで主に牡蠣の養殖に使うホタテの貝殻をロープに挟む作業をお手伝いしました。このホタテの貝殻にはひとつひとつにたくさんの牡蠣の稚貝が付着しており、この貝殻をロープに挟み、再び海に沈めることで、およそ3年経つと美味しい大きな牡蠣だけが生き残って育つそうです。今回は一緒に参加した友人と2人で協力しながら、時間の限りロープに貝殻を挟みました。この作業はすべて屋外で行わなくてはならず、気温の高い日にはとても厳しい作業でしたが、一つのロープを完成させたときには達成感が生まれ、非常にやりがいを感じることができました。

  

また、2日に一度、網を引き揚げ、捕獲されたカニやシャコ、魚を外す作業もお手伝いさせて頂きました。シャコやカニが網にかかると、殻や足が絡まったり、関節に挟まってしまうため、網から外すことは容易ではありません。そのため、専用の道具を使って、ひとつ一つ丁寧に網を外していきます。これが一番難しく地道な作業でしたが、作業を通じて東北の海で獲れた様々な魚介類を間近に見たり触ったりすることができ、これまで以上に海の恵みに感謝するようになりました。

      

この作業中に思い出に残ったのは、作業の合間の休憩の際に一緒に作業している方々とお話をしたことでした。たわいもない話から、地元ならではのお話まで様々な会話を楽しみました。自分の住む地域とは全然違う生活だったので、一つひとつの話がとても新鮮で、面白い発見も沢山ありました。また独特の方言もあり、聞いたこともないような方言が出てくるたびに、その意味を教えてもらいながら会話をするのがとても楽しく新鮮でした!笑 そして、震災当時の状況についてもお話を聞くことができました。テレビを介して体験談を聞くことは何度もありましたが、知らなかったこともたくさんあり、現地の景色を目の前にして被災された方のお話を伺うと、当時の状況が目の前に鮮明に蘇ってくるような感覚を覚えました。特に、休日に車で女川駅周辺に連れて行ってもらい、土がむき出しの地面が広がっている様子を目の当たりにした時、5年半経った今でも残る津波の爪痕の大きさを感じ、思わず言葉を失いました。また、その中でも新しい建物が建設されていたり、次の世代に震災の記憶を残そうと様々な団体によって新しい取り組みが行われており、その様子を見て、復興に向けて多くの人が前向きに生活しようとしている姿がとても心に残りました。

また、この地域の方々はとてもフレンドリーで、様々な人と出会いお話をすることができました。

 特に忘れられない出会いは、防潮堤の工事のために熊本県からやってきていた方々とお話をしたことでした。防潮堤は津波の教訓をもとに新しく建設されていましたが、集落と浜を完全に分断するように作られているため、完成頃には前のように家から海を望むこともできなくなってしまいます。建設に携わっている人達も、その景観の問題を非常に心配していて、熊本地震で被害を受けた自身の暮らす地域と重ね合わせながら、東北の被災地に暮らす人々の気持ちを考えているのがとても印象的でした。あまり地域にゆかりのなかった私にとっては、地震をきっかけに海が怖いものという印象になっていましたが、地域の方のお話を聞いていて、海は震災後も地元の方々の生活には切っても切り離せないものであるのだと感じました。

   

今回の活動を終えてみて、実際に生活していると自分がイメージしていたよりも前向きに生活をしている人が沢山いました。また、新しいことに挑戦したり、地域を活気づけようと新しい取り組みを始めている人たちもたくさんいることに気がつきました。そして、地元の人たちはとても優しく温かく、ボランティアで来た私たちに、笑顔で次から次へと地元の魅力についてたくさんお話をして下さいます。こうした話を聞いているうちに、はじめはただ地元の方々の仕事を手伝うことがボランティアの意義であると思っていましたが、次第にボランティアとして被災地に赴くこと自体に意味があるように感じるようになりました。そして、これまで遠い存在だったボランティアのイメージがガラリと変わり、次第に身近に感じるようになりました。

一週間はあっという間でしたが、毎日が充実して非常に楽しく、改めてボランティア活動に参加してよかったと思いました。
ボランティアに参加するのは少し勇気が必要ですが、震災から月日が経った今だからこそ、現地に足を運ぶことで聞けるお話もたくさんあると思います!
お世話になった家族の皆さん、漁師の方々、地元の皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです。これからも地元の方々の力になれるように、ぜひまた何度も足を運びたいと思っています。

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