完成版3

宮城県知事 村井嘉浩さん

宮城県知事の村井嘉浩さんにインタビューにお答えいただきました。村井知事の座右の銘は「天命に従って人事を尽くす」。宮城県の復興の様子から、観光PRまで多くのお話を伺いました。 2015.03.13

プロフィール

Interview for 3.11 vol.6

1960年大阪府豊中市生まれ。1984年防衛大学校(理工学専攻)を卒業し、陸上自衛官に任官。陸上自衛隊東北方面航空隊(ヘリコプターパイロット)及び自衛隊宮城地方連絡部募集課にて勤務。1992年自衛隊退職後に財団法人松下政経塾(第13期)に入塾。1995年宮城県議会議員に当選。2005年まで宮城県議会議員を3期勤め、同年宮城県知事選に出馬し当選。現在3期目。

多くの方の生活再建と宮城県の「創造的復興」を目指して

―村井知事は、平成7年より現在まで、宮城県議会員や県知事として宮城県のために尽力なさっております。特に、震災から今までの4年間を振り返っての宮城県への想い、また復興への想いをお聞かせください。

復興計画に掲げた事業は概ね順調に進んで来ています。しかし、まちづくりの遅れにより、未だに約7万人の方々が仮設住宅等で不便な生活を余儀なくされています。
まずは、一日も早いまちづくりと恒久的な住まいの確保を推進しなければなりません。今後とも、市町や国との密な連携をとり、マンパワーや資材の不足など、解決が必要な課題に的確に対応し、復興の加速化を図っていくことが必要です。
犠牲になられた多くの方々に報いるためにも、「あの震災で宮城は生まれ変わった!」と言われるような復興を成し遂げなければならないと考えています。
被災者の生活再建と同時に、宮城県全域の「創造的復興」にも取り組んでまいりたいと考えています。

―私たちは復興のために、震災を忘れないことが大切だと考えて活動しています。4年たった今だからこそ、多くの人ができること、すべきことは何だと思いますか?

被災地には「風化」と「風評」の「二つの風」が吹いていると言われています。
宮城県ではこれまでに、被災地の復興状況や継続的な支援の必要性はもちろん、国内外からの支援への感謝のメッセージなどを幅広くお伝えしてまいりました。
しかし昨年、8割近い被災地の住民が「震災は風化している」と感じているというアンケート結果が報道されました。被災地で活動を行っていただいているボランティアの方々の減少などが目に見え、現地の住民の皆様は、震災が「風化」してしまうのではないかと大変懸念しています。
我々は、全国の皆様の被災地への関心が薄れたり、震災の記憶が風化してしまったりすることがないように、引き続き情報発信の強化に努めていきます。
日本全国だけでなく、全世界の皆様方にも、今後も被災地の復興の状況に関心を持って、報道等をご覧いただきたいと思います。また、ボランティアではなく観光としても、東北を訪れていただき、見たこと感じたことをご自身から発信していただければ幸いに思います。

仙台空港1

(2011年震災時の仙台空港)

―みやぎの観光といえば、2014年は宮城県の「おもてなし」の充実を目標に「観光王国みやぎおもてなし大賞」を募集しました。受賞者も発表され、今後の宮城県の観光PRが進んでいくことかと思います。今後、復興も含めて、どのような宮城県の未来を描いていますか?

東日本大震災と津波被害、また福島第一原子力発電所の事故により、震災直後の観光は大きく落ち込みました。特に震災のおこった2011年(平成23年)の観光客数は震災前の約7割まで激減していました。
しかし震災後、観光復興キャンペーンを実施するなど、官民挙げての懸命な努力により観光客入込数は徐々に回復してきております。
今年は、常磐自動車道が全面開通し、JR石巻線、仙石線も全線復旧・開通します。さらに一年後には、三陸自動車道の南三陸町の志津川インターが、開通する予定です。今よりも沿岸部へのアクセスが良くなり、多くの方に足を運んでいただくことができるのではないか、と感じております。
このほか、今月中(2015年3月22日)には「女川温泉ゆぽっぽ」の開業、7月には「仙台うみの杜水族館」の開館なども予定されています。
今年も、より多くの方々に県内各地を訪れていただけるようなイベントを企画し、地域一体となって取り組んでいきたいと思います。
東京オリンピックを控え、今後ますます訪日外国人旅行者が増えることが予想されています。しかし東北各地は、震災後に大きく落ち込んだ外国人観光客数が未だ回復していません。
今後も我々から海外に向けて、「安全・安心の情報発信」や魅力ある宮城の観光情報発信を行っていきます。また、東北の各県が県域を越えた広域観光に取り組み、東北の魅力を外国人観光客の皆様に届けていきたいと思います。

「食材王国みやぎ」の魅力

―宮城県は観光だけでなく、有名な仙台牛などの畜産業から、海に面する地域での牡蠣やホタテなどの水産業まで、多くの食材の生産、加工を行っており、まさに「食材王国みやぎ」なのだと感じます。そんな「食材王国みやぎ」の特産品や食材のPRをお願いいたします。

宮城県は、豊かな自然に囲まれ、海・山・大地のはぐくむ多彩で豊富な食材に恵まれています。
「ひとめぼれ」や「ササニシキ」などのお米、牡蠣、サンマなどの魚介類、「仙台牛」、「ミヤギノポーク」などの肉類、加工品では「笹かまぼこ」、「仙台みそ」、「ふかひれ」、「純米酒」など、まさに「食材王国」です。
東北一の産地として沿岸部を中心に栽培されていたいちごは、津波被害で施設が流されてしまいました。しかし、いちご団地が整備され、2013年(平成25年)から本格出荷が開始しました。宮城県オリジナル品種「もういっこ」は、大粒で糖度と酸度のバランスが良くジューシーでさわやかな甘さが特徴です。
初夏には震災後3年を経て、やっと本格的な出荷が再開されたホヤが登場します。震災前は全国の約8割を占める生産量を誇っていたホヤは、宮城ならではの味覚と言えます。独特の風味とソフトな甘みがあり鮮度が命です。
養殖日本一を誇る宮城の銀ざけは、生で食べられるのが魅力です。
全国の皆さんには、ぜひ宮城にお越しいただき生産現場の復旧・復興を感じるとともに、多彩で豊富な宮城の「食」を味わい、宮城の魅力を満喫していただければと思っています。
また、東京には宮城の観光や物産をPRするためのアンテナショップ「宮城ふるさとプラザ」が池袋駅東口にあります。
宮城のおすすめ商品、地酒、伝統工芸の紹介・販売はもちろん、県内の企業や市町村が直接お客様と対面してのイベント販売なども行っています。
また、宮城の四季折々の観光・イベント情報をご案内するコーナーも設置しています。
東京でも宮城を体感することができますので、ぜひお立ち寄りください。

いちご

(現在の農業の様子)

―では最後に。宮城県の復興を応援しているボランティアや観光で訪れる方々へメッセージをお願いいたします。

宮城県においでいただき、そして復興を応援していただき、本当にありがとうございます。皆様には、被災した方々を始めとして本当に多くの県民がとても勇気づけられております。県民を代表して厚く御礼申し上げます。
宮城でご覧になったこと、おいしかった食べ物、感動した体験など、お知り合いにお伝えいただき、宮城を広く発信したりしていただければ幸いです。
そして、また宮城にお越し下さい。心よりお待ちしております。
まだ宮城においでになられたことがない方は、是非、震災の教訓、復興の状況をご自身の目で、ご覧いただきたいと思います。あわせて、「食材王国みやぎ」が誇る名産・話題のご当地グルメの数々、四季折々に変化する自然豊かな美しい景色、多彩な泉質と効用が味わえる温泉など、県内各地域の「みやぎ」ならではの文化や味をご堪能ください。
きっと、宮城のことを好きになっていただけると思います。


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編集:広報担当 池田

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