3.地域の在り方とここからの復興

お待たせいたしました。三浦先生の連載、第三回目は『地域の在り方とここからの復興』です。地域それぞれの良さを考えたこれからの復興についてお聞きしました。 2015.08.31

プロフィール

東日本大震災と遠野 vol.3

【三浦佑之(みうらすけゆき)】立正大学文学部文学科日本語日本文学専攻コース、また文学研究科国文学専攻(大学院)にて、古代文学、伝承文学を中心に研究している。 〇所属学会:古代文学会、日本口承文芸学会、説話・伝承学会 〇専門分野:日本古代文学、伝承文学 〇主要研究課題:古事記研究、伝承文学研究

―私たちYouth for 3.11は、ボランティアに携わる活動をしていますが、ボランティアに限らず、東日本大震災での被害や教訓を忘れないために、わたしたち大学生がこれからしていくべきことや、学生にしてほしいことなどはありますか?

三浦:それは学生とか、大人とか、社会人とか、区別はないと思うんです。でも、やっぱり、若い学生さんたちっていうのは、一番動きやすいですよね。社会人だと、会社に縛られてとか、家族に縛られてとか、いろいろあるけど、学生って割と自由になれる。
それは精神的な部分も、時間的にもそうだと思うんです。
だから、束縛がないっていうのをうまく生かして行動をしてみて、それが自分の成長と結びついているっていうのが一番いいですね。
自分が活動することによって犠牲になるのではなくて、成長していくってことが一番大事だと思うんです。そしてそれが、他人とうまくつながりながら、例えば、3.11で困難に直面している人の手助けになれば、一番いいことですもんね。
だから無理をすることはないし、それぞれの方法があると思うけれど、何が今ある現実で、自分はその現実にどうやって立ち向かうのが最善の選択か、ということを、いつも考えて行動していくことが一番必要かなと思います。それは大人だって同じだと思うけれどね。
だからこういうときだからこそ、何かを言わなきゃいけないとか、ここで行動しなきゃいけないとかなどの、自分の意思はきっちりと持つべきで、人に惑わされない気持ちが必要だと思う。
人ってつい流されてしまうから、今の社会において、自分が今どういう立場にいて、どんな人と向き合っているかということを、あまり感じられていないのかなと思ってしまうところがあるんです。

三浦先生用②

私がいつも授業でも言っていることがあります。それは、やっぱり日本って一つじゃなくて、ばらばらでいいんですよ、という考えです。
東北は東北の素晴らしいところがいくつもありまあすよね。だからそれを伸ばせばいいんです。さらに言えば、東北と言っても三陸と内陸と日本海側では全然違う、北と南でも全然違う。それぞれの地域で生きているひとにとって一番いいのはどんな状況かを考えることが大切だよね。それは日本の西の方へ行ったってそうだしね。
私は前から、「いくつもの日本」なんて運動をしているんです。日本はいくつもあっていいし、地域ごとにばらばらでいい。そこで、生活する人たちが、ストレスのない生活ができることが一番いいはずですもんね。
ただ、どうしても私のように東京に住んでいる人間がそんなことを言っても、東京が日本のすべてを動かしているみたいなところがあって、ちょっと後ろめたい気持ちになることもあるんですけどね。

僕は30年以上、遠野に関わってきていて、震災が起こった後、東北の地域がこれから先の未来、どんな様子に変わっていくのがいいのか、ということをいつも考えているんです。
けれど、やっぱり都会の人間の功利的な、都会的な見方で、いつも遮断して、こんな道路無駄じゃないか、などと判断されることも多いじゃないですか。でもそれは違うっていうのが、震災が起こってよくわかったんです。
普段はいらないかもしれないけど、例えば震災になった時に、物資をどうやって運ぶのかっていったら、やっぱりちゃんとした道路がないと運べないんですよね。普段、全然車が通らなくてもね。
そういうことって、改めて今回「やはり必要なものなんだ」っていうことがよくわかりました。
それはひょっとしたら、その土地に住んでみないとわからないことかもしれない。だから、その土地から見たらどうなのだろうか、ということを、少しでも視野に入れて考えてみることも必要なことですよね。

―その地方を知るってことでも、ボランティアに行ったりとか、関わりを続たりするっていうのは、すごく大きいですよね。

三浦:うん、大事なことだと思う。話を聞くだけでいいんですよね。何か大きなことをするとか、何かしてあげようなんて思わなくていいと思います。現地に行ってその土地の人と話するだけでも、その人たちにとっても嬉しかったりするわけだからね。
だから、「ボランティアや学生なんて邪魔しに行っているだけじゃないか」なんていう人だっているけど、それは決して、そうではないわけで・・・。時には、怒る人だっているかもしれないけどね。(笑い)
最低限のマナーを守ってさえいれば、若者のボランティア活動は、本人にとっても、地域にとっても、素敵な活動だと思いますね。

三浦先生用③


人と繋がるということは、直接顔を合わせて、話をしてみることから始まるのではないかな、と、改めて感じました。
世代や性別、文化を超えてお互いに理解し合うことから始めてみませんか?

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