コミュニケーションが必要

◆活動報告:福知さん(早稲田大)

参加プログラム:東災ボ大島 20期
参加日程:2013/12/4-12/7
活動場所:伊豆大島
活動内容:泥出し・床下清掃

 

私が今回、伊豆大島でのボランティア活動を通して一番痛感したのは被災者の自立の難しさであった。今回のようなボランティア活動の究極のゴールは、被災地がボランティアを必要としなくなること。つまり被災者の自立だ。大島は現在、災害支援から自立支援という転換期にあり様々な問題が浮き彫りになってきた。

大島の復興は前例にない非常に早いものであった。東日本大震災の教訓が活かされ、災害支援の第一歩が速く、活動自体も速やかに効率よく行われてきた。ボランティアセンターの早急な設置、指揮系統の統一、効率的な人的配置、充実したボランティアプログラムとその受け入れシステム、ボランティアリーダーの台頭。東日本大震災から緊急災害支援はこのようなシステムが確立し、そのレベルが向上してきたという話もあった。大島のスピーディーな復興はそのような要因によって実現されてきた。なので一部の被災者は被災して間もなく、被災前に近い生活に戻ることもできた。現在ではボランティア活動の依頼は10件もなく、災害支援は終わりに近づきつつある。しかしボランティア活動は災害支援が必要なくなったからと言って終わりではない。ここから新しい形の支援が必要となってくる。それが被災者たちが被災以前の生活に戻れるような自立支援である。具体的には、地域コミュニティーグループの再構築・交流、メンタルケア(孤独死の防止など)、仮設住宅の建設や復興祭の企画などが挙げられる。

しかし、この自立支援には大きな問題が生じる。それは自立支援を行う主体者がボランティア側であってはならないということである。要するにボランティアが率先して行動を起こすのは控えた方がいい。もし自立支援が継続的にボランティア側主導で行われた場合、被災者はいつまで経ってもボランティアに依存してしまって、それ無くして生活が出来なくなってしまう場合がある。これでは被災者の自立は実現できない。でもだからと言って早急にボランティアの完全撤退が望ましい、というわけではない。ボランティアは被災者主導で自立支援を行えるような支援を行うという非常に難しい立場にいる。今回偶然にも伊豆大島におけるボランティア活動報告と今後の支援についての意見交換会に出席することができたが、そのような両側の微妙な立場の難しさが見てとれた。被災側は今後の生活の不安が拭いきれないためボランティア側に新しい形での支援を要求するが、ボランティア側は撤退に向けた自立支援を行いたいので思い切った決断ができない。結果、会自体が具体的な施策には結びつかず、互いの要求を出し合うだけの形になってしまった。今後はこのような意見交換会の回数を積み重ね、双方が納得する形での自立支援に向けて話を煮詰めることが重要であると思われる。

実は以前、私が約3年前に参加した東日本大震災でのボランティア活動においても同じような問題が生じていた。緊急災害支援はスムーズに行われたが、被災者の自立支援になるとつまずいてしまう。難しい問題なのです。これからは災害支援から自立支援というステップの転換期において支援のレベルアップに焦点を当てるべきではないか。

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