ボランティアは奥深い

  ◆活動報告:須佐さん

参加プログラム:Youth×東災ボ 大島 2期
参加日程:2013/11/9-11/16
活動場所:伊豆大島元町・大金沢周辺
活動内容:泥出し・ゴミ出し・家財出し・被災者の方とコミュニケーション

 

「本当は泥なんてどうでもいい。」

そんな東災ボ事務局長の言葉にボランティアの本質を感じた1週間でした。土台が埋まっている、束が浮いている、縦胴縁には泥が上っているし、プラスターボードは水没している。これだけ泥が入れば、躯体の腐食は免れない。

建築を学んでいればこそ分かることが少なからずありました。そもそも住めるようになったところで、ここは居住禁止区域に指定される可能性が高い。僕らが日々、担当したお宅というのは、そういうエリアにあるお宅でした。それでもみんなで掃除をする。そのことに意味がある。事務局長は、日々そうおっしゃっていました。立ち直れないほどの惨状だった我が家が、多くの人たちの手によって回復していく。わずかだけれども、そこに住民たちは希望と勇気を見る。

「一番やるべきことは、住民の顔を見ること、そして話すこと。」

ボランティアは奥深いなと思いました。また、“人を集めて動かす”、そのことが実に難しいのだなとも感じました。
極端な言い方ではありますが、そこには、使える人も使えない人も、思慮深い人も浅い人も、立派な人もクズな人もいる。三宅島、中越、東日本、、、着実にレベルアップを続けるボランティアの世界でさえ、まだまだ人を動かすというシステムは模索中でした。消防、警察、自衛隊、行政、そのあいだにあるボランティア。

やれることはたくさんあるけれども、やればいいってものでもなくて、やりすぎると逆効果だし、そもそもやらせてもらえないことのほうが多かったりする。そんなジレンマの中で日々、みんなが考え、動いていました。

「自分たちにできることはなんだろう。」

真っ先に僕らに出来ることがあるとすれば、それはチームビルディングでしたが、正直、前半のチームと、メンバーが入れ替わってからの後半のチームとでは、人間の質が雲泥の差だったように思います。最悪の状況でも何か出来ることはないのか、自分にできることを常に考えるしかないのだろうと思います。
そして、最後に、現場で見聞きしたマスメディアの異常性についてお話ししておきたいと思います。住民を泣かすまでインタビューを続けるテレビ局の撮影。突然の訪問アンケートにブチギレする住民。ただでさえ収容人数の少ない大島の民宿をテレビ局が総押さえし、ボランティアがまったく入島できないひどい有様。10,000人必要と言われたはずのボランティアは、当初わずか20人。
いったい彼らの語る正義とは何なのでしょうか。

 一度社会人を経験した先輩として、ぜひ大学生の皆さんには積極的にボランティアに参加してほしいと思っています。
社会に出ると感じるのは、“圧倒的な不条理”です。そういった部分の学びも含めて、ボランティアは非常に貴重な経験です。

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