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おせちという和食の文化

お正月の料理の定番、おせち。無形文化遺産として登録された和食の1つであり、日本の大切な文化です。では、みなさん「和食」 の意味、「おせち」の意味どれくらい知っていますか? 2016.01.06

プロフィール

ライター内海潤也

みなさん今年はおせち料理を食べましたでしょうか?近年では様々なお重箱が出ていたり料理の中身が若い人たちにも親しみやすいものへと工夫がなされていたりしますが、それでもおせち料理を食べるという文化から若くなればなるほど遠くなっていると思います。食は文化。今回はおせち料理から文化を見てみます。

おせち料理。その前に少し「和食」の話。

なうでの記事で醤油を取り上げられているが、「和食」はユネスコに無形文化遺産として登録された。どんな点で無形文化遺産として登録されたのかは知らない方も多いのではないだろうか。ユネスコに登録を申請した農林水産省のHPに理由が以下のように書かれている。

南北に長く、四季が明確な日本には多様で豊かな自然があり、そこで生まれた食文化もまた、これに寄り添うように育まれてきました。

このような、「自然を尊ぶ」という日本人の気質に基づいた「食」に関する「習わし」を、「和食;日本人の伝統的な食文化」と題して、ユネスコ無形文化遺産に登録されました。

食を通した季節感に関してあまり鋭いとは言えない筆者でも、春が来ればタケノコを買いに出かけ炊き込みご飯を作ったり、秋になればサンマを積極的に食したり、キノコ類が苦手な筆者は秋のキノコフェアに対して余計なことをと思ったり、夏にはナスを憎んだり(単純に嫌いなだけです)と、季節によってそれなりの食に対する行動と感情の変化が起きる。

「和食」の話のはずが食材の話しかしていない気がする。「和食」とはなんぞや、という話をしないからこうなる。きちんと農林水産省は定義を書いてくれているので参照しよう。

和食の定義

(1)多様で新鮮な食材とその持ち味の尊重

日本の国土は南北に長く、海、山、里と表情豊かな自然が広がっているため、各地で地域に根差した多様な食材が用いられています。また、素材の味わいを活かす調理技術・調理道具が発達しています。

(2)健康的な食生活を支える栄養バランス

一汁三菜を基本とする日本の食事スタイルは理想的な栄養バランスと言われています。また、「うま味」を上手に使うことによって動物性油脂の少ない食生活を実現しており、日本人の長寿や肥満防止に役立っています。

(3)自然の美しさや季節の移ろいの表現

食事の場で、自然の美しさや四季の移ろいを表現することも特徴のひとつです。季節の花や葉などで料理を飾りつけたり、季節に合った調度品や器を利用したりして、季節感を楽しみます。

(4)正月などの年中行事との密接な関わり

日本の食文化は、年中行事と密接に関わって育まれてきました。自然の恵みである「食」を分け合い、食の時間を共にすることで、家族や地域の絆を深めてきました。

ここで漸くおせち料理の話になる。おせち料理は年中行事に関係しているし(おそらくこの時期にしか登場しないであろう)一年の願掛けを料理に込めていたりと如何にも「和食」であるように思われる。和食中の和食。生粋の和食。和食のエース。

だが、筆者の育った環境ではおせち料理を食す習慣が薄かったことに加えて好きなものがあまりないことからおせち料理には疎い。どんなものがあるか調べてみると、やはり生粋の和食だけあって地域ごとに異なったものがおせち料理のラインナップとして加わっている。

ホヤ雑煮
参照:市場魚貝類図鑑

いつぞやのテレビ番組で某人気グループARASHIのMatsumoto氏がホヤをおいしいと言って食していたが、ホヤ雑煮とは驚きである。

もち
参照:南魚沼市特産品協会

さすが岩手県南部と宮城県は餅文化圏だけあって、おせち料理においても餅料理の種類が豊富である。

仙台雑煮
参照:市場魚貝類図鑑

沿岸地域になると魚が使われる料理が豊富であり、おせち料理にも度々顔を出すであろう。この仙台雑炊は見た目にもインパクトがあるが調理方法をみる限り非常においしそうである。ハゼ好きですから。

地域によって種類が異なるだけではなく、おせち料理は食べる日も地域によって異なるのだからやはり和食のレプレゼンタティブである。東北や北海道ではおせち料理は正月にではなく大晦日に食べるものであるらしい。年越しそばならぬ年越しおせち。

実は歴史的に見れば逆で、年越しおせち→年越しそばになったようで、東北と北海道は江戸から明治期に伝わった「年越しおせち」の風習がそのまま残っていて、江戸が年越しおせち→年越しそばのモデルチェンジを勝手に行ったようである。「細く長く」とは願わないが、準備が簡単で値段が安いそばに移行していったのもなんだか納得出来る。いろいろ大変な準備をしたにも関わらず、大晦日のTV番組を見ながら片手間で食べられたらかなわない。江戸時代に紅白やガキ使なんてないけど。

しーやさんプロフィール
画像参照ぱくたそ


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