NOT “悲しい東北”、 BUT ”明るい東北”。

Youth×八起プロジェクト10期、20期に参加してくださった、横浜国立大学3年生の田才諒哉さん。現在在学している大学に通えているのは3.11の震災のおかげ...。こんなことを思ってしまうのっていったいどうなんだろう。そこから彼の東北ボランティアが始まりました。震災当時、メディアが報道する大部分は、震災の悲しい部分、暗い部分ばかり。しかし、あんなに大きな震災があっても、なお生き続けている東北の明るい部分、魅力は必ずそこにあります。そして、震災があったからこそできたつながり、出会いもある。「人との出会い」を大切にする彼の活動は、いまや海外にまで広がっています。そんな彼が語る、”東北のこれから”とは? 2014.03.07

プロフィール

Youth×陸前たがだ八起プロジェクト20期|田才諒哉

田才諒哉さん:横浜国立大学3年生。

今の大学に自分がいるのは、“震災のおかげ”。


まず、東北に関わったきっかけを教えてください。

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今回インタビューに答えて下さった、田才諒哉さん。

僕はもともと国立大学志望で、3月12日が横浜国立大学の後期試験でした。でもその前に、私立で受かっていたところもあって、地元から遠かったし、「まあいいかな。」と思って友達とカラオケに行ってたんです(笑)そうしたら震災が起こって、横浜国立大学は、その後期試験をセンターのみで決めると発表したんです。一応出願はしていましたけど、まあ無理だろうと思ってました。結果を見たのも合格発表の次の日とかですし。

でも、受かっていたんです。国立だから学費も安いし、今やりたいことを勉強できているし、そのことに関して、すごい感謝しています。試験受ける気はもともとなかったし、震災がなかったら絶対この大学に入れていませんでした。でもこうやって、「震災のおかげ」って思うことってどうなんだろうってずっと心に引っかかってて、どうしても切り離せなかったから東北に行くことにしました。

震災があったからこその出会い、つながり。


実際に行ってみてどうでしたか?

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5月に行った八起プロジェクトで畑の草取りをしているところ。

行った時期がだいたい2013年の5月と7月ごろでした。行く前は、震災に対して、メディアを通した、悪い面や悲しい面ばかり印象に残っていました。でも行ってみたら、すごくあたたかく迎えてくれて、もてなしてくれて、子供たちがすごく元気だな~と思いました。中西さん(現地で働いている方)も言っていたように、津波が海の底をキレイにしてくれて、プランクトンを増やしたから、漁業がやりやすくなったし、その住民や復興に関わる多くの人に出会うことができました。地震がなかったらこんなつながりを得ることはできなかったし、今の大学にも通えていなかったんだろうなと思います。

だから悲観的に考えるんじゃなくて、「自分が今いる環境を大切にしたい。」って思えるようになったのが大きな変化ですね。震災がある前はこんな人たちがいるなんて知りもしなかったし、知ろうともしてなかったです。


現在震災について思うことってなんですか?

震災が起こった他の場所っていうよりは、陸前高田で出会ったの人たちにまた会いたいです。出会った仮設の住民の人たちとまた話がしたいって思います。自分が関わったその場所に生きる人たちが気になるっていうか。また陸前高田に行きたいです。

ともに泣き、笑い、活動した仲間たちとのかけがえのない時間。


活動中、何か印象に残っていること、楽しかったことはありますか?

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八起プロジェクト20期メンバーたちと。

活動している最中も、学びがたくさんあって楽しかったけれど、何だかんだ同期のメンバーで自炊したり一緒に活動してこれたことが楽しかったです。

印象に残っていることといえば、僕たちは基本的に仮設住宅まわりをしていたのですが、そこで出会った住民の方とお話をしていた時に、最初は被災状況を明るく話されていたのですが、次第に声を詰まらせてきて、最後は聞いていたメンバーみんなで号泣してしまい、そのあとに、その住民の方のお宅に「上がりなさい。」といわれ、お邪魔させていただき、メソメソしている僕たちに気丈に煮物を食べさせてくれて気を使ってくださったことですかね。とても良く覚えています。

「人との出会い」をテーマに海外でも活躍


現在、田才さんがされている活動についてお聞かせください。

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住民の方たちとゴミ拾いパレードを行ったときの様子

高校生の時に、漠然と、「休学して世界一周がしたい」と思っていたのですが、大学2年生の時に、先生の人柄に惹かれてとったゼミで途上国の暮らしについて学んだんです。それがきっかけで、その9月にパラグアイに行って、ある子どもと出会いました。その子は頭が良い子でしたが、周りの環境や習慣があって、学歴は、小学校卒業で、その後は働いていたんですね。その現状を見て、教育の格差をなくしたいと考えて、Study For Twoで活動したり、オンラインで授業を受けることができるe-educationについて学んだりしています。その他にももっとよく現状を知るために青年海外協力隊に参加したりしています。

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青年海外協力隊でザンビアの子どもたちに環境教育の授業をする田才さん。

東北の明るい部分にスポットを。


今回の特集テーマ、“東北の未来”ですが、東北がこれからどうなっていったら良いと思いますか?

陸前高田の仮設で働いていらっしゃる方が、「被災者っていう言葉をなくして、復興者になりたい。」

っておっしゃってたんですよね。もっと明るく、力強く生きていたいってことなんだろうと思います。3.11の悲しい現実はあるけれど、それだけじゃなくてメディアも、もっと明るい部分にスポットを当てるべきだと思います。

長い目で見た時に、今はまだ小さくて理解できなかった子供たちが大きくなったとき、過去を思い返してどう思うんだろう。いろいろ理解できてきて、深い傷を負うんじゃないのかなと思います。それでもその子供たちが大人になって、復興に向けて一歩踏み出そうとするような、誇りを持っているような東北になっていたらいいなと思います。


そのためにはどうするべきだとお考えですか?

YouthのHPもそうだし、メディアがもっと明るい部分や、魅力を伝えるべきなんだと思う。途上国でも同じことが言えて、貧困とか治安とかいろいろな社会問題はあるけれど、それでもそんな途上国の明るい部分、たとえば南米の絶景などを発信することで上を向けるきっかけになると思います。

大切なのは、”人との出会い”。


最後に、ボランティアをしている上で大切にしていることは何ですか?、また、田才さんにとってボランティアとはどういうものなのかを教えてください。

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「人との出会い」だと思います。僕が行った場所に住む人との物理的な距離は関係なくて、心の距離が近いから、その人に幸せになってほしいし、その人たちが幸せでいることが自分にとっても幸せなんです。


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