陸前高田の今、そして私にできること

仮設住宅の見守り支援や被災者主体の復興支援などをおこなう「陸前たがだ八起」プロジェクト。今回はボランティアプログラム26期に参加していただいた熊本大学3年生、石見瑞紀さんの体験をご紹介します。 2015.12.15

プロフィール

youth×陸前たがだ八起プロジェクト26期 石見瑞紀

熊本大学3年。2015年9月に「陸前たがだ八起」プログラム26期に参加し、岩手県陸前高田市を訪れた。

このプログラムで初めて東北ボランティアに参加しました。行く前は、自分にできる事は何かあるだろうか、と正直不安でした。しかしこの四日間を通して、特別なことができなくてもできる事はあると強く感じました。

今回のプログラムの目的は、仮設住宅の住民の皆さんの声を拾うことでした。近くにいる人にはなかなか本音は言えないけれど、外部から来た学生だからこそ言えることがあり、その拾った声を現地のボランティアの方に伝えて仮設住宅での暮らしを少しでも良くすることを目指しました。

活動としては、仮設住宅を一軒一軒まわってイベントのお知らせのチラシを配り、住民の方々とお話しをする、というのが主でした。世間話をする中で、ぽろっと生活の中で困っていることや、津波の凄まじさを私たちに零してくださいました。私も実際仮設住宅の中にあがらせていただいて感じましたが、中は狭く、冬は隙間風も入ってくるそうで、ほんとうに厳しい環境だと感じました。

また、中でも印象的だったのは、お年寄りの男性が「仮設住宅じゃなくて我が家で旅立ちたい」と零されたことです。仮設住宅はあくまで「仮設」なんだという事を強く感じました。また、皆さんと話す中で写真を津波で失くされたというのは、思い出まで流されてしまうということだと感じました。そのような中でも、「ボランティアの学生が来てくれると楽しい」、「ボランティアの学生と話している間だけはつらいこと忘れられるよ」とおっしゃってくださった方もいました。

また、お茶っこ会という、おばあちゃんたちが集まってお茶を飲みながらおしゃべりするという会で、趣味のよさこいを披露したところ、音楽も口で歌いながらの即興であったにもかかわらず、みなさんは拍手してくださって、笑顔になってくれました。この時に、自分に何ができるかということを難しく考えなくても、いま自分ができる事をすればいいのかな、と感じました。

また、二日目には陸前高田市内を案内して頂きました。市内には、高台に住宅地をつくるために山を削って出た土を運ぶための巨大なベルトコンベアーが何本も走っていました。トラックで運搬すると10年かかるところが、半分の5年で終えることができるそうです。早く復興にむけて作業が進むのは良いことだと思いましたが、海岸の景色にベルトコンベアーがあまりに不釣り合いで、複雑な心境にもなりました。また、市内はトラックが大量に通行していたり、住宅もほとんどなく、大量の土が仮置きされていたり、まだまだ復興には時間がかかるのだと実感しました。

しかし一部ではきれいな田んぼが広がっていました。瓦礫の山だったところをこの三年で米が収穫できるところまで復興させたということで、ほんとうにすごいと思いました。陸前高田を含め、被災地の人たちが前を向いて頑張って行っていること、多くの人に知ってほしいです。

写真①

この四日間、毎日が学びや発見の連続でした。住民の皆さんには元気を届けよう!と思っていたにも関わらず、終わってみると、逆にこちらが元気を頂いていました。これから私にできる事は、まず陸前高田の今をまわりの人たちに伝える事、ここでできた絆をこれからも大切にすること、そしてこれからもできることを模索していくことだと思います。このレポートには今回得たことすべては書ききれませんでした。ボランティアに行くか迷っている方がいたら絶対に行ってほしいです。最後の写真は、一緒に遊んだ女の子がお別れのときにくれたお手紙とお花です。

写真②

youth×陸前たがだ八起プロジェクト26期 石見瑞紀

顔写真


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