只見町が教えてくれた「自分のまちの愛し方」

普段は工学を学ぶ理系女子の平田凪沙さん。只見町から帰ってきた彼女は、「もっと自分のまちの事も知りたい」と思うようになったそう。そんな彼女は只見で何を感じ、どんな気づきを得たのでしょうか。 2016.01.17

プロフィール

Youth×只見奨学米4期 平田凪沙

信州大学3年生。普段は工学を学ぶ。友人の紹介をきっかけに只見奨学米に参加。

違う土地の人々が何に幸せを感じ、何に苦労しているのかを知りたかった

奨学米に出会ったきっかけは友人の紹介でした。私は農学のことは全くわかりません。普段は工学分野の勉強をしています。工学を学ぶ私がなぜこのような企画に参加したか、それは自分の知らない土地で暮らす人と交流したかったからです。町の人は何に幸せを感じ、何に苦労しているのか興味を持ったからです。

私の訪れた只見町は福島県の西南にある山や田んぼに囲まれた小さな町です。ここでは今現在も東日本大震災に伴う原子力発電所事故による農作物の風評被害があります。実際に放射性物質の測定装置の使い方、食と放射能についての講義を聞きました。そこで分かったことは1つのお米や作物を出荷するために多くの時間や手間をかけて安全を確認しているということでした。

只見の人の温かさ、自然に触れる心地よさ、若者不足という現実

今回の主な活動はじゃがいもの収穫。近くの農家さんとおばあちゃんと一緒に1日中作業しました。日頃から農業の意見交換やお互いの作業のお手伝いをしているとのことで、地域内のつながりを深く感じることができました。作業は手と腕で土を掘り起こしながら収穫していくもので、腕と手の平に力を入れなければならずかなり大変な作業でした。しかし大きいじゃがいもが収穫できた時の感動は他の何にも変えられないものでした。活動の中で地主がいなくなり取り残された農地を見ました。そこには少子高齢化による後継者問題があり、若者が本当に必要とされていると感じました。

写真① (1) 2
ジャガイモの収穫作業

顔写真
ジャガイモを収穫して満面の笑みの平田さん

只見町で過ごして感じたことがあります。1つは人の温かさ。町の中のあらゆる人は私たち大学生が町に来たことを喜び、家族のように迎え入れてくれました。そして若い人と話すことをすごく楽しんでいるようで私も嬉しくなりました。また農作物ができるまでの地道な作業。その裏には人と人のつながりがあり、お互いが助け合うことの大切さを学びました。2つめに当たり前のようにある自然です。私たちは利用者が減少しているという只見線を利用しました。列車の窓からは綺麗な川や山、一面の田んぼ、列車にむかって手を振る人が見え、すごく心が落ち着いたのを覚えています。

写真② (1) 2
只見線に乗り込む瞬間

気づいたことは、意外に自分の住んでいるまちを知らないということ

この経験を通して感じたことで私はもっと自分の住んでいるまちについて知りたいと思えるようになりました。そして只見町に住んでいるみなさんのように自分のまちに誇りを持ち、自分のまちをもっと好きになりたいです。

若者として私たちに何ができるのか。それは無限にあると思います。町の人と話すだけでも何か力になっているかもしれないし、実際に農作業の手伝いをすることで若い力を提供することもできます。私の経験はこの体験記にすべて書くことができません。見た景色、食べた味、嗅いだ匂い、話したこと、味わった感動、伝えることのできないことがたくさんあります。行ってみないとわからない感動がたくさんあります。私は只見町に訪れてたくさんのことを吸収しました。この出会いを大切にしてこれからも活動したいです。


【プログラム情報】

Youth×只見奨学米 4期

    参加日程:8月29日-31日
    活動場所:福島県只見町

    <活動内容>
  • 只見線見学
  • 福島県環境検査センターにて「食と放射能」講義
  • じゃがいもの収穫
  • アスパラ畑見学
  • 交流会

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