「活動し、知って、そして伝える」

◆活動報告:丸尾さん(関西大3年)

参加プログラム:遠野まごころネット 46期
参回日程:2013/8/25-9/1
活動場所:釜石市・盛岡市
活動内容:視察・土嚢運び・泥撤去・清掃

実際に現地へ訪れ、自分の目で直接見て現地の人のお話を聞くことは、TVやラジオなどで送られてくる間接的な映像や音を見たり聞くのとはまったく異なるものだということを実感しました。
活動日初日は雨のため大槌町や赤浜町の視察に行き、そこで案内の方がその地で起きた出来事を詳しく話してくれました。そこで見た風景と聞いたお話は津波の恐ろしさを目や耳だけではなく、身体すべてで感じるものでした。大槌駅があった場所で私が目にした風景には駅があったと思われる跡、家々の基礎が今もなお生々しく残っていました。

この場所で、あの3.11東北大震災の日から2年半が経とうとしていているとき、私は大学で勉強をし、友人と遊び、おいしい食事ができると同時に、かたや東北の被災地では日々の生活でやっとの方々、中には家族・友人・恋人を失って生きることすらつらい方々、ましてそんな生活すらも、「生きる」ことすらも突然奪われ亡くなった方々がいる中で、私が今普通の生活ができることはどれだけ幸せなことであるかをとても痛感しました。今までそれに気づかなかった自分は本当にみじめだとも思いました。
ただ2日目、3日目以降実際に活動を通して、その場所その場所で私がボランティアとしてそこにいることに意味があるのだと感じ、自分にもできることがあるのだと気づくことができました。ボランティアとして実質3日間しか活動をする機会がありませんでしたが、作業中にはいろいろなことを知り、感じ、考えることができました。農業のお手伝いをしているときはさまざまな苦労や工夫によっておいしい野菜が作られていることを知ることができました。

写真

 

 

 

 

 

土嚢運びや泥の撤去作業では重い荷物を運んだり、大量の泥を取り出したりと重労働でしたが、作業中は集中していて全体を見る余裕はありませんが終わったときにふと全体を見渡すととてもきれいになっていた時は気持ちが良かったです。また個人宅の泥の撤去作業の終わった後には家主さんが「お疲れ様。ありがとうね。」と笑顔で言ってくださったことに、単純にうれしかったのと同時に、やってよかったと思えました。また人との出会いっていうのも今回いい経験になりました。関西と関東からの参加者が皆それぞれに自分の考えや想いを持っていて、そんな人たちと1週間ともに過ごせたことで自分の視野が広がったように思えました。自分と似た考えを持った人やまったく別の考えを持った人が集まりとてもいい刺激を受けました。もちろん現地の方やまごころネットの方たちともお話ができて勉強なりました。

今回このプログラムに参加したことはとてもいい経験になりましたが、「活動ができてよかった。」で終わらせるのではなく、自分が見たこと、聞いたこと、感じたことを「伝える」ということがもっとも重要なことではないのかと思います。まだまだ復興には時間やお金がかかる、ボランティアの需要はたくさんあるということを自分の身近な人からどんどんと伝えて知ってもらうことが、メディアで取り上げられることが少なくなった今だからこそしていかなければなりません。この現状を知った人がまたボランティアに参加してそしてまた伝える。「活動し、知って、そして伝える」。これを継続的に行っていくことがもっとも大切なことだと思います。