出会いに感謝したい

◆活動報告:竹林さん(龍谷大・3年)

参加プログラム:Youth×遠野まごころネット49期
参加日程:2013/9/16-9/21
活動場所:遠野市・陸前高田市・大槌町・盛岡市
活動内容:石拾い・視察・畑作業・台風被害の復旧

私がこのプログラムに参加しようと思ったのは、震災から2年半が経った東北の今の姿を自分の目で見たかったからだ。最近ではニュースでほとんど取り上げられることもなく、復興が進んでいるのかどうか分からなかった。また、海外ボランティアに2回参加したのだが、日本のことも知らないのに、なぜ海外のことを知ろうとしているのかと自分に疑問を抱いた。せっかく海外に行く機会があったのに、日本のことを全然知らないのでは、ありのままの日本の姿を伝えることはできない。自分の住んでいる日本についてもっと知り、伝えていきたいとの思いから参加させていただいた。

印象に残っていることとして、現地のスタッフがしてくれた話がある。電柱にしがみついたまま亡くなった方や、水を飲むまいと歯を食いしばったまま亡くなった方がいたこと。親族の方は、あまりにも傷だらけの死体を受け入れるのに時間がかかったそうである。また大変印象に残っている話として、亡くなられたお母さんの話がある。そのお母さんは津波によって亡くなったのだが、頑なに握り締めていた手を開くと、子供の指が出てきたそうだ。その話はあまりにも生々しく、胸が苦しくなった。その話からお母さんの子供に対する強い愛情、そして津波の恐ろしさを感じた。そのような話は報道ではなかなか取り上げられておらず、報道の裏の生々しい話をして下さった方に感謝の気持ちでいっぱいである。

活動内容として石ころ拾いやラベンダーの選別、畑の整理、泥出しが挙げられる。石ころ拾いやラベンダーの選別は単純作業ではあったが、昔は雑草がいっぱいあったために石ころを拾うことができなかったという話を聞いて、改めて継続することの素晴らしさや、バトンが繋がっているのだということを感じることができた。101日に障害者や高齢者復帰のためのカフェがオープンするとのことで、少しではあるがハーブの郷の支援に携わることができてよかった。また、数年後にそのカフェを訪れ、お客さん達の笑顔を見てみたいと思う。畑の整理や泥出しは力仕事であったが、チーム力を感じることができた。特に仕事を割り振られるわけでもなく、各々が臨機応変に動き、作業がスムーズに進んだ。またお互いに気遣い、相手を思いやることが、チーム力の高まった理由であると思う。その他に台風18号の被害を受けた民家の泥出し作業に携わらせていただいた。その際にぼろぼろの畑や家、削れた道路や折れ曲がったガードレールを見て、災害の恐ろしさを痛感した。


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一番印象に残っているのは、被災当時の状態で残された市役所や防災センターを拝見させていただいたことである。初めて生で見る当時の建物に、私は言葉を失った。10月には取り壊されてしまうが、多くの人に伝えるために、当時のありのままの姿を残してほしいというのが私の正直な気持ちである。どう言葉に表したらよいのか分からないが、もう見ることができない多くの人達に、自分の感じ取ったことを伝えることが大切であると思う。

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私は実際に自分の足で現地へ行き、自分の目で見ることができたので、このプログラムに参加してよかったと思っている。そしてなによりも素晴らしい方々との出会いに感謝したい。今の自分にできることは、周りに伝えることである。自分が目で見て感じ取ったことを伝えることはもちろん、まだまだボランティアが必要とされているということを周りの方に伝える。そして、今回の参加で終わりにするのではなく、また参加したい。