日本のバレンタインについて考えてみた。

チョコ好きでもバレンタインに縁があるというわけではない。そもそもバレンタインとチョコレートに深い関わりがあるのは日本特有だ。今回は日本のバレンタインについて考えてみた。 2016.02.14

プロフィール

ライター:内海潤也

国際基督教大学4年。ライターとして編集チームに所属。通称「しーや」。この時代に携帯を持たない強者。アートについて語り出したら止まらない。

幸か不幸かバレンタインデーなるものに経済的にも交友関係的にも縁のない筆者であるので、このイベントには非常に疎い。しかし、日本のチョコレート業界にとってこの日は特別な1日である。なんてったってこの日だけでチョコレート年間消費量の約2割が消費されるのだ。(参考:ロッテ「チョコレート歴史館」

バレンタインデーとチョコが密接な関係なのは日本に独特のようで、アメリカやイギリスではカード・手紙を送るのが基本らしい。

また、「本命チョコ」「義理チョコ」「友チョコ」「逆チョコ」「自分チョコ」とチョコレートも驚くような分類がこの日限定でなされており(じゃなかったらいちいち「自分チョコ」になってしまう)、その種類の増加と共に売り上げも増すのである。チョコレート業界陰謀説が流れるのも無理はない。

これだけ消費が集中すると今年のように2月14日が日曜日である場合、その年のチョコレート業界は固唾を呑んで2月前半を過ごすのだろうか。同じ日が同じ曜日になるのは6年→5年→6年→11年の28年周期であるので、28年のうち4年はこのような心配に取り付かれるチョコレート業界。

こんなことを考えると他の日にチョコを結構消費している自分のような消費者を大切にすることが肝要である気がしますが、チョコレート業界の方々いかがでしょうか?

話を元に戻そうにもバレンタインデーに縁がないので、少しウィキペディアを参照してみる。ウィキにはバレンタインデーについてこう書かれている。

「2月14日に祝われ、世界各地で男女または男男、女女愛の誓いの日とされる。」

なんだかアンドロギュノスみたいである。

androg
参照元:http://hatopia.webcrow.jp/books/sinwa1.htm

アンドロギュノスとは古代ギリシャ世界における人間の原始的な姿であり、男男、女女、男女といった人間二人が一体となった姿のことである。

そのアンドロギュノスはゼウスによって分割されて現在の人間の姿になり、分割された片割れを求めるのが恋愛の起源とされている。村上春樹『海辺のカフカ』にもこの話は少し登場する。

日本語アンドロギュノスは馴染みの薄い言葉であるが、英語androgynousは「雄花と雌花が一緒にある花」といった植物学的意味でも用いられたりする上に、女性っぽい男性、男性っぽい女性を表す際にも使われる単語なので割と馴染みがある。日本語と英語でgoogle image検索をそれぞれしてみるとこれまた全く違う画像が出てくるのでお試しあれ。

こんなこととは関係ないのだろうが、日本語のウィキペディアに従えば「世界各地で男女または男男、女女愛の誓いの日」であるらしい。

性に関して偏狭な日本(あくまで筆者の考えであるが)のウィキペディアにこのような表現で記載されていることに驚いた。同性愛と異性愛を並置するのは日本語版に特徴的なようで、英語のwikiにはこんな表現はない。

しかもローマ・カトリック教会は同性愛も聖バレンタインを公式には認めていないので(だからもはや聖バレンタインではないのだが)「世界各地で男女または男男、女女愛の誓いの日」ではないのかもしれない。

ちなみに聖バレンタインとはもちろんバレンタインデーの名の由来である人であり、3世紀頃のキリスト教の聖職者である。結婚した男性が戦争の際にパートナーと離れ離れになってしまうことから士気が下がる、という理由で兵士の結婚を禁じた(理由がすごい)のだが、聖バレンタインは兵士の結婚を促し、結婚式を行ったため処刑された。なので、彼は恋人たちの守護聖人として崇められてきたのである。

疑問。結婚した人たちはどうなったのであろう。聖バレンタインと同じく処刑されていたとしたら、バレンタインデーに「本命チョコ」なんて送らないほうがいいのかもしれない(注、チョコレート商戦を妨害するつもりは一切ありません)。

そして英語のwikiに従えば、七夕が西洋の人にとってはバレンタインデーと同等なものとして認識されているらしい 。これも驚きである。

個人的にpeople treeやthe third world shopのチョコにお世話になっている。フェアトレードのチョコは甘みが自然でコーヒーにも非常に合うので一度お試しあれ。

おまけ

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イラストレーター:ぴりか



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