できるだけ多くの人に今回の経験を伝えていく必要があると感じた

◆活動報告:松尾さん(北海道大・2生)

参加プログラム:YF3×遠野まごころネット25期
参加日程:2013.3.17〜3.25
活動場所:岩手県大船渡町、大槌町、釜石市、山田町、陸前高田市
活動内容:農園の側溝掘り
     側溝の泥出し
     復興コンサートでの通訳
     仮設でのラーメン販売
     仮設でイベントのチラシ配り
     仮設復興商店街のOPEN手伝い

震災から2年が経ち、日常の中から徐々に震災の記憶が薄れていく。
そんな中、一度は現場を見てみなくてはという前々から持っていた思いを実現すべく
2年後という時期ではあったがこのプログラムに参加することにした。

現地での活動を通して強く感じたのは、
復興が2年経過した今でも思ったほど進んでいないという現実であった。

がれきの山はほぼ撤去されたものの、岩手県の沿岸部には広範な範囲に更地が広がり、
街としての姿は依然として見る影もない。
未だに多くの方が仮設住宅に住んでおられ、まだその後のことは決まっていない方が相当数おられる一方で、
お金のある人、小さな子供のいる家族などが次々と他地域へと転出している。

釜石、陸前高田、大船渡などを訪れたが
震災前からこれらの地域を悩ませている問題が今再び顕著に、
そしてより大きくなってきているように見受けられた。

被災地の現場を見ることで復興への希望を持ち帰るつもりであったが
むしろ悲観的になってしまったのが正直なところである。

写真①_R

私がお手伝いをさせていただいた商店の方々は家やお店を失うなどしていたが、
前向きに頑張っていこうとされている姿が印象的であった。
一日という短い期間であったにも関わらず、とても感謝をして下さって、
ご自分の震災時の体験なども話してくださり、こちらの方が励まされているような感覚さえ覚えてしまった。

辛い体験をしながらも、前へと進もうとする被災者の方々のパワーは本当に強いと感じた。
しかし、おそらくそれらの方々も皆少なからず心の底には普段は見せない辛い過去をしまっているのであろうと思った。

それが感じられたのは、被災地出身の演奏家と台湾赤十字の共催によるコンサートで通訳をしたときであった。
演奏家の方々は演奏終了後舞台裏に下がってきて皆涙をぬぐっていた。
まごころネットの方が、今回の震災で知り合いを亡くしていない人はいないとおっしゃっていたが、そうした辛い思いを垣間見た瞬間であった。

写真②_R

今後私たち学生にできることは何であろうか。

一つには、今回の活動で見聞きしたことをできるだけ多くの周りの人に知ってもらうことである。
地元で何らかの団体に所属するにしろしないにしろ、できるだけ多くの人に今回の経験を伝えていく必要があると感じた。

また、観光で構わないので、被災地に足を運び、お金を使うことが必要だと感じた。
地元の人が減少する中で、観光客が来てお金を使うことは現実的な効果があると感じた。
またいつかそう遠くない将来に、再び被災地を訪れたいと思う。

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