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遠野を〝活動〟の場より、〝学び〟の場にしてほしい。

震災後すぐに立ち上がった遠野まごころネットさんはYouthとも長く提携していて、これまで多くの学生たちを受け入れて下さったのと同時に、Youthで参加後、何度も遠野に足を運ぶリピーターが多いプログラムでもあります。そんな魅力と、被災地としてではない、これからの遠野のあり方について、伺ってきました! 2014.06.01

プロフィール

遠野まごころネット

【井上恵太さん】 広島県出身。東日本大震災前から神戸にて震災関連の活動に携わる。震災を機に4月から遠野まごころネットで活動。 【細川 加奈子さん】岩手県出身。青年海外協力隊でブルキナファソにて活動。震災を機に一時帰国。その後7月から遠野まごころネットにて活動。

遠野まごころネットが始まったきっかけを教えてください。

細川さん:書籍(新・遠野物語)も販売されていますが、現理事長が遠野出身で、発起人となって3月13日から現地のニーズを調べたり動き出したのがきっかけですね。そして3月28日に遠野まごころネットという名前をつけて、4月8日から一般のボランティアさんを受け入れ始めました。

ほかの団体は1人では危険だから、と個人の参加は受け入れなかったのですが、まごころネットは最初から個人の方の受け入れをしていたので多くの方に来ていただくことができました。そこからリピートして何度もきてくださるということがありましたね。そして7月27日に法人化しました。地元遠野の人たち中心に声かけて、他にも64団体から成る構成団体さんたちから「こういう技術持ってますよ」と声かけて頂いて。毎日毎晩会議をしていましたね。 初日来たボランティアさんが翌日には現場を引っ張るリーダーになっていたり。井上さんもそうでしたよね。

井上さん:最初のころは本当に大変でしたね。様々な団体が入ってきていたので、ボランティアさんの自主組織というものを作って、事務局との風通しをよくして垣根を減らして、いろいろなことに関わって頂きました。GWには1日700名近くいらっしゃってバタバタしていて対応できなくて、ボランティアさんに運営のお手伝いをして頂いたりしていました。軌道に乗るまでは本当に大変でしたね。

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【写真】Youthメンバーの活動の様子


なるほど。そういった活動する中で遠野まごころネットさんが活動地で感じる課題とはなんですか。

井上さん:東日本大震災があったから多くの人が来ているというのが現状で、無かったらいらしてないんですよね。中越や阪神淡路の時もそうでしたけど、震災から一年間で大勢の人が来て、そこから2年後3年度でがくって嵐のように過ぎ去っているのが現状なんですよ。それが精神的に現地の人にとってものすごくきつくて、自殺する人も大勢いる訳で。それを支えられるのって結局人なんですよね。

例えば辛いことがあったら愚痴を言いたくなりますよね。でも自分が抱えているものの愚痴を言いたい時、同じような現状を他の皆さんも抱えているんですよ。それって近すぎて言えないわけです。

そこに赤の他人が入って愚痴を言う場を作ること、そういう場を共有することは意味があることなんですよね。そんなことが心のケアにつながるんです。それを単純に活動と捉えるのか、話を聞くことに意味があると捉えるのか。活動と捉えると人が来なくなってしまうので、どう伝えるのかを考えているところです。伝わらなければきっと人は来なくなりますね。


ボランティアのあり方が変わってきているんですね。

そうですね。つまり徐々にここに来るという意味が変わって来ているんじゃないかと思います。というよりは、変わって行かないといけないんですよね。その変化に合わせて自分たちも住民との関わり方を考えなくてはいけないし、これからどうしていくのかを考える段階にありますね。

図2

【写真】これまで来たYouthのメンバーたちが書いた床のパネル

遠野を学びの場にしてほしい


精神的なキツさとは、具体的にどんな気持ちですか?

「忘れられている」っていう感覚ですね。

「活動」というよりはそこに人がいるということに意味があると思います。ニーズって捉えるともうそんなにあるわけではないけれど、いずれ無くならなきゃいけないものでもあるんですよ。ニーズありきになってしまうのは違うと思います。生活を立て直さなくちゃいけないけど、どう回していくのか。飲食店などが再開して来ています。でも現実的に厳しいです。現地の人口が減ってしまった中で再開しても、外部の人が来てお金を落とさないと意味が無いですよね。

実際に現地の人と触れ合って、お金を落とすのが大切なんですね。それはボランティアとしてくる訳じゃなくて、サポーターとして。ボランティアさんが悪いというわけではないけれど…表現の問題なんですかね。

外部から来た人が持ち帰れるものがあるものって沢山あると思うんですね。防災とか減殺を考える意味で、どこでもこういうことが起こりうるという部分でここから学べるところって間違いなくあると思うので、そういう意味でも是非来てほしいと思いますね。

「大変」と嘆くよりもこれをどうプラスにしていくか。


お二人とも長く遠野にいらっしゃるようですが、心のモチベーションはどこにあるんですか?

井上さん:それは、よく聞かれますね。Youthの子たちに(笑)私は長い年数こういうことに関わってきたので、単純に「好きでやってるから」なんですかね。いやいややってたら続かないので。いやだったら辞めた方がいいと思うんですよ。

大変なのは普通なことです。大変じゃない訳じゃないけど、どうこれをプラスにしていくかっていうことが大切なんじゃないですかね。うちの代表もそうなんですけど、まごころ全体としてそういう感覚なんでしょうね。

細川さん:岩手県民っていうのもあって、震災を経験してないからこそ長く関わりたいし、まごころの取り組み、動きと一緒に支援活動を続けたいと感じているから今続けられているんだと思います。あんまり大変なことは…みんなで助け合いながらやっているので、思いつかないかな。

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【写真】「サンタが100人やってきた!」プロジェクトの様子


これから遠野がどう変わっていくといいと思いますか?

細川さん:地元の方の自立とか、コミュニティや雇用の創出のためにボランティアさんと一緒に活動しているけれど、地元の方が運営するような、いずれ地元の方にも気付いたらバトンタッチできるような支援をやっていけたらなと思っています。何十年も先の話かもしれないけれどあのときまごころさんがやってくれたねってちょっと思い出して頂けたら、嬉しいかな。

そして関わったボランティアさんが観光でもいいから関わった所に行って、また地元に貢献してもらえたらいいですね。


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ライター:宮木志穂

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